今回は、四柱推命の命式(めいしき)を読む上で欠かせない、「天干(てんかん)」と「地支(ちし)」について分かりやすく解説します!
1. 天のエネルギーを表す「天干(てんかん)」
陰陽五行説では、天の気の運行(天のエネルギー)を10種類に分類したものを「天干(てんかん)」と呼びます。
五行(木・火・土・金・水)のそれぞれに「陽(え)」と「陰(と)」があり、5×2=10種類になるため、別名「十干(じゅっかん)」とも呼ばれます。
文字で並べると難しく見えますが、実は以下のように綺麗に分類されているのです。
| 五行 | 陽(兄:え) | 陰(弟:と) |
| 木 | 甲(きのえ) | 乙(きのと) |
| 火 | 丙(ひのえ) | 丁(ひのと) |
| 土 | 戊(つちのえ) | 己(つちのと) |
| 金 | 庚(かのえ) | 辛(かのと) |
| 水 | 壬(みずのえ) | 癸(みずのと) |
※日本語の読み方である「〜のえ(兄)」「〜のと(弟)」は、まさに陰陽(兄弟)の関係を表しているんですよ。

2. 地のエネルギーを表す「地支(ちし)」
天の気に対して、地を表す12種類のエネルギーを「地支(ちし)」といいます。
こちらは皆さんにとっても非常に馴染み深い、いわゆる「十二支(じゅうにし)」のことです!
- 子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
「今年は辰年(たつどし)🐲」というように、私たちは普段からこの地支を身近に使っていますよね。この12種類の動物たちも、実はそれぞれ五行(木・火・土・金・水)のいずれかの性質を持っており、それぞれ深い意味が込められています。

3. 天と地が合わさって「干支(かんし)」になる
10種類の「天干(十干)」と、12種類の「地支(十二支)」。
このふたつを組み合わせたものを「干支(かんし/えと)」と呼び、四柱推命ではこの干支をあなたの生まれた【年・月・日・時】にあてはめて占います。
例えば、ある方の生まれ持ったエネルギー(命式)を見てみると、このように天干と地支が組み合わさっています。
【命式の例】2024年10月22日 20時生まれの場合
| 柱 | 天干 | 地支 | 蔵干 |
| 年柱 | 甲 | 辰 | 戊 |
| 月柱 | 甲 | 戌 | 戊 |
| 日柱 | 己 | 未 | 己 |
| 時柱 | 甲 | 戌 | 己 |
このように、天の気と地の気が複雑に織りなすことで、あなただけの特別な「人生の設計図」が浮かび上がってくるのです。
4. 60歳のお祝い「還暦」の素敵な由来
10種類の天干と12種類の地支は、毎年規則正しく順番に回ってきます。
この組み合わせを計算していくと、全部で60種類になります。
ここから生まれたのが、60歳をお祝いする「還暦(かんれき)」です。
還暦とは文字通り、自分が生まれた年とまったく同じ「十干十二支」の組み合わせが、
60年かけてグルッと一周し、再び還(かえ)ってきたことを意味します。
なぜ赤いちゃんちゃんこを着るの?
暦が元に還ることから、還暦は「赤ちゃんに戻る(生まれ直す)」と考えられています。
また、赤色には古来より「魔除け」の力があるとされており、日本では昔から赤ん坊に赤い産着(うぶぎ)を着せる習慣がありました。
そのため、「赤ちゃんに還る」還暦のお祝いに、赤いちゃんちゃんこを贈る風習が生まれたと言われています。 単なる長寿のお祝いではなく、「新たな人生のスタート」を 応援する素敵な意味が込められているんですね。

次回は、馴染み深い「十二支(じゅうにし)」にまつわる、ちょっと面白い民話をご紹介します。どうぞお楽しみに!












