☀️ 夏の養生:万物が輝きあふれる「蕃秀(ばんしゅう)」のとき
立夏(5月5日頃)から、小満、芒種、夏至、小暑、大暑を経て、立秋の前日までを「夏」と捉えます。 この3ヶ月間は、万物が繁栄し、華やかに美しく輝く『蕃秀(ばんしゅう)』の季節。天地の気が盛んに交わり、植物が花咲き実るように、私たちのエネルギーも外へと大きく広がるときです。
夏の養生ポイント:太陽とともに、健やかに巡る
① 太陽のリズムで動き、新陳代謝を促す
夏は少し夜更かしをしても構いませんが、朝は早めに起きて太陽の光を浴びましょう。暑さを嫌がって閉じこもるのではなく、適度に戸外で体を動かし、汗とともに体内の廃物を出し切ることが大切です。新鮮な空気を吸い込み、新陳代謝を促しましょう。
② 心を平らかに、向上心を持つ
植物が開花するように、自分の中の「陽気」を皮膚から外へと発散させるときです。焦りや怒りは禁物。楽観的な気持ちを保ち、何事にも前向きな「向上心」を持つことで、心身の風通しを良くしておきましょう。
③ 賢い水分補給と、胃腸への思いやり
- 早めの補給・飲みすぎ注意:喉が渇く前に少しずつ。ただし、冷たい水の飲みすぎは内臓を冷やします。
- 食事中の水は控える:食事中に水を飲みすぎると消化液が薄まり、胃腸に負担をかけます。
- お茶やミネラル水を:カフェインや糖分の多いものではなく、良質な水分を選びましょう。
④ 季節の食で「熱」と「湿」を払う
- 清熱(せいねつ)・利水(りすい):体にこもった熱を逃がす「ゴーヤ、緑豆」や、余分な水分を出す「スイカ、きゅうり」を積極的に。
- 湿邪(しつじゃ)を防ぐ:梅雨時期の「湿気」は体に溜まりやすく、不調の元。湿気を取り除く食材でケアしましょう。
- 陰を養う:陽気が盛んな夏こそ、体の潤い(陰)が不足しがち。胃に優しい「おかゆ」などで滋養を補うのもおすすめです。
【梅雨の特別ケア】湿気に負けない「自律神経」と「デトックス」
夏本番の前、高温多湿が続く梅雨時期(土用)は、汗がうまくかけず自律神経が乱れがちです。ヨガのポーズで内側から「滞り」を流しましょう。
1. 猫のポーズ(マルジャーラ・アーサナ):自律神経を整える
背骨を波打つように動かし、背中周りの緊張を解きほぐします。

- やり方:四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、吸いながら胸をひらいて視線を斜め上へ。
- 効果:背骨を通る自律神経に刺激を与え、梅雨特有の「頭の重さ」や「気だるさ」をスッキリ解消します。
2. 体をねじるポーズ:芯から老廃物を出す
お腹を優しくねじることで、内臓をマッサージし、代謝を促します。
- やり方:座った状態で片膝を立て、吐く息に合わせてゆっくりと腰から上をねじります。
- 効果:体の芯に溜まった老廃物の排出(デトックス)を助け、重く感じていた体と心を軽くしてくれます。
3. 太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)と脇伸ばし:夏を呼ぶ体づくり
- 脇を伸ばす:夏に負担がかかりやすい「心(しん)」の通り道を整え、呼吸を深くします。
- 太陽礼拝:梅雨の晴れ間には、全身をダイナミックに動かしましょう。スムーズに発汗できる「夏仕様の体」へとスイッチを入れます。
4.太極拳のすすめ
ゆったりとした円の動きは、夏の高ぶりやすい感情を鎮め、深い呼吸へと導いてくれます。自分の中に「静かな余白」を。 暑い夏だからこそ、太極拳のゆっくりとした動きで、大宇宙のリズムに身をゆだねてみませんか?
かのん けいからのアドバイス
「湿気で重たくなった体は、無理に動かすよりも、まずは『ねじる・伸ばす』で内側のスペースを広げてあげるのが近道ですよ
季節のリズムに体を合わせる&調身・調息・調息 太極拳のすすめ
私たちの心と体は、自然界の一部です。
春には芽吹き、夏に発散し、秋に収め、冬に蓄える。この自然の巡りに合わせて健やかに過ごす智慧が「季節の養生」です。
そして、その養生を支える最高のパートナーが「太極拳」です。
「長い息」は「長生き」の源
ゆったりとした動きが導く深い呼吸(調息)は、自律神経を整え、内側から生命力を支えます。
「長い息」は、文字通り「長生き」への道。季節の変わり目に揺らぎがちな体を、優しくメンテナンスしてくれます。
大宇宙と一体になる「わざ」
円を描く動きは、自然界の巡りそのもの。
自分一人で頑張るのではなく、広大な大宇宙のリズムに身をゆだねることで、「調身・調息・調心」が一体となり、心に静かな余白が生まれます。

道具もいらない、場所も選ばない。究極のシンプル養生『スワイショウ』
太極拳の準備運動:スワイショウ(甩手)
家事の合間やデスクワークの休憩中など、場所を選ばず「思い立ったその時」が養生タイムに早変わり。
特別な準備はいりません。ただ立ち上がり、腕をゆったりと振るだけで、滞っていた心身の巡りがスッと調い始めます。
股関節や膝を緩めて、自分自身を優しく解放してあげましょう。
やり方:足を肩幅に開き、膝の力を抜いて立ちます。でんでん太鼓のようなイメージで、体を左右にねじり、腕を自然に体に巻き付かせます。

なぜ「今」太極拳が注目されているの?
忙しい毎日の中で、私たちはつい「もっと早く」「もっと効率よく」と急いでしまいがち。
季節の養生を取り入れ、太極拳でゆっくりと動くことは、自分の中に「静かな余白」を作ることでもあります。
武術ではなく、ヨガとはまた一味違う「人と比べず、今の自分を丸ごと受け入れる」優しい時間と空間を作りたいと思っています。
運気の波をしなやかに乗り越えるための体力を、一緒に育んでみませんか?
詳細が決まりましたら、またこちらでお知らせいたします。
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